俊乘坊重源墓
桒原
俊乘坊古蹟
神鳴や一村雲のさへかへり 去來
桒原村西福寺といふ所にあり此地にて入寂し給ふか實記なし
桒原は水仙花の名産也初冬より出る
桒原井
此所にあり
土人曰むかし此井へ雷落
雷
其
これ此邉
こゝに記し侍る
今に見る西福寺
西福寺 俊乘堂
西福寺 俊乘堂
西福寺の縁起
重源の寺 雷・耳の寺
西福寺の縁起
1、当山の草創は、奈良時代(千参百年以上前)泉寺と仏性寺にさかのぼる。
その昔(千二百五十年以上前)当山で沙弥道行が雷封じのため大般若経を書写し伊勢神宮に奉納する(伊賀の常楽寺に現存する)。
1、当山には雷井戸があり、この雷井戸に落ちて困っていた雷を助けた故事で雷封じのクワバラ寺として古くから全国に知られている。
1、当山には霊験あらたかな耳の守り本尊十一面観音菩薩をおまつりしている。難聴、耳鳴りなどの耳病平癒を祈願するために多くの人々がおまいりする。
、当山は、古くから奈良東大寺と関係が深く中興の開基重源上人(鎌倉時代東大寺再建の勧進職)は、西福寺に留錫し、念仏道場を開き寺門興隆をはかり谷山池の築造、槙尾川の改修など郷土の開発につとめる。
【出典:境内案内板】
雷井戸
西福寺と雷井戸案内板
西福寺と雷井戸
西福寺は、鎌倉時代初期に東大寺再建に尽力し、この地で生まれたという伝説のため俊乗房重源
また、かつて奈良時代にここ桑原にあったとされる仏性寺
雷井戸
和泉名所図会
逃げ場をなくした雷は苦しもがいて、許しを乞いました。
哀れに思った村人たちは、「ここは桑原という所だ。今後この地には絶対落ちないと誓うなら許してやろう。」といい、雷もそれを誓ったので蓋を取って逃がしてやりました。それ以来、この地には雷が落ちないといわれています。
また、雷鳴がしてくると「クワバラ、クワバラ」というのはこれに由来するそうです。
財団法人 和泉市産業・観光振興会
西福寺 (和泉市)
西福寺(さいふくじ)は、大阪府和泉市にある高野山真言宗の寺院。境内にある井戸は「雷井戸」と呼ばれ、雷除けの伝説で知られる。
概要
雷除けの故事から電力会社などの電気関係者の雷除け祈願や、本尊である十一面観音の功徳により耳の加持・祈祷が行われる。また、雷は天神と縁があることから、合格祈願(受験に落ちない祈願)も行っている。
東大寺再建に尽力した俊乗房(しゅんじょうぼう)重源がこの地で生まれたという伝説があり、境内には重源の墓石もある。
歴史
1360年以上前、かつてこの桑原の地にあった仏性寺(西福寺の前身)において、沙弥道行という僧侶が、度々起こる落雷による被害を無くすために、大般若経を写経し、熱心に落雷防止を祈願したという記述が残っている。
三重県の常楽寺に現存する重要文化財『大般若経』「天平宝字2年(765年)」にその記述があることから、この地が雷封じの所縁の場所であることが窺える。
雷伝説
重源がこの地で雨乞いの儀式をしていると、にわかに黒い雷雲が空を覆い、夕立となった。境内の井戸に雷が落ちたので、そこで洗濯をしていた老女が蓋をして雷を閉じ込めた。許しを請う雷に「ここは桑原という土地だ。今後この地に落ちないと誓うなら出してやろう。」といったところ、雷がそれを誓ったので逃がしてやった。
以後、この地には雷が落ちないという。雷鳴が鳴ると「クワバラ、クワバラ」というのは、それに由来する。
行事
1月1日 – 3日 合格祈願法要
2月3日 節分会(護摩祈祷)
3月3日 耳の日:耳病平癒・聡耳の祈願法要
4月18日 重源忌(花供養)
8月12日 – 14日 盂蘭盆会法要
8月15日 施餓鬼供養
交通
JR阪和線 和泉府中駅から徒歩15分
アクセス